(原載 台湾週報 発信日時:2007/11/27)

「台湾の少年工史」を描いたドキュメンタリー番組、NHK BSで放送

戦時中、海軍工員として台湾から日本に派遣された約8千人の少年工たち、彼らのその後の人生をたどったドキュメンタリー番組「緑の海平線 ~台湾少年工の物語~」が、11月29日にNHK BS1で、午後9:10から放送される。

戦時中、台湾での進学をあきらめていた有為な台湾の若者が、日本で学びながら仕事ができ、旧制中学と同等の学歴が得られるという募集条件に、8千人が応募して来日、日本各地の軍需工場で軍用機生産に従事した。のちに日本の敗戦により、台湾から来た少年工たちは台湾はもとより、中国、日本の地でそれぞれ波乱に満ちた人生を歩んでいった。

台湾の映画監督・郭亮吟氏はこれまで知られていなかった台湾少年工に光をあて、彼らが歩んできた人生をインタビューを交え、ドキュメンタリー番組として制作した。台湾ではすでに今年2月に放送され、大きな反響を呼んだ作品である。

「緑の海平線」というタイトルは、番組の中で元少年工たちが期待と不安を抱え、日本へ渡る船の甲板に立ち、故郷の台湾が次第に海平線の中に消えていったその風景が今でも忘れられないと語ったその心情からとったもの。

詳細は以下の通り。

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「緑の海平線 ~台湾少年工の物語~」

  放送日時:11月29日(木) 午後9:10~10:00

  番組名 : NHK BS1  
        「BS世界のドキュメンタリー」

《2007年11月27日》